何故『GBE』というグループ名にこだわるのか

本家・東京ベースのガムット・バッハ・アンサンブル。そして分家・フィラデルフィアベースのGamut Bach Ensemble。メンバーの共通項は私の参加のみで他に無いのに、なぜ別々の名称にしないのか。良く聞かれます。

いずれフィラデルフィアの方でも古楽器を使ったバッハの演奏をしたい、そして本家のメンバーを少しずつでもフィラデルフィアに呼んで、本家と分家の交流を計りたい、という希望が根底にあるから、というのは事実です。私のバッハの師である鈴木雅明氏主宰のバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)も、ヨーロッパでの公演などでは現地のプレイヤーを多く採用して、日本のBCJとは一線を画する様子になることがあります。もちろん日本のコアプレイヤーも参加しているわけですが…。いずれか日本とアメリカ両方のGBEメンバーによる演奏会を企画したいものです。

ですが本当の理由は…実はグループ名のイニシャル『GBE』にあります。ゲマトリアでバッハ(BACH)は14、そしてGBEも14なのです。

B(2) + A(1) + C(3) + H(8) = 14 = G(7) + B(2) + E(5)

BCJも14になるのは有名な話ですね。でも他に14になる良い名称が見つからない限り、私はGBEを使い続けてしまいそうです。

大槻

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Gamut Bach Ensemble in the US

GBE in Bloomington

Gamut Bach Ensemble in Bloomington, Indiana (2006)

『ガムット・バッハ・アンサンブル』というグループ名で2005年に第1回目のコンサートをさせて頂いて以来、このアンサンブル名は私に付いてまわっています。本家はあくまでも東京ベースの、十年来の古楽仲間・諸先輩方の肩を借りてやるグループ。ですが実はこの名称で、インディアナ州ブルーミントンで2度ほど演奏会をやっています。その後、現在私が生活するここ米国ペンシルベニア州フィラデルフィアでもGamut Bach Ensembleがスタートいたしました。

幸いな事に、私は毎年、夏期はヴァーモント州マルボロで開催されるマルボロ音楽祭での仕事をさせて頂いています。データベース用スクリプト書き、楽譜の多種エディションやその校訂方法の違い等の知識が重宝されて、ミュージック・ライブラリアンとしての仕事を既に10年以上してきましたが、近年は芸術監督の内田光子さんのリクエストにより、バッハのカンタータグループのコーチをさせて頂いています。非公式なカンタータの譜読み会等もいろいろ催してきました。その中で、たまに様式感にとても敏感で、音楽性が共感出来る仲間達との出会いがあります。皆モダンの奏者達ですが、そんな仲間達との、愛にあふれ且つ様式的にもバッハから逸脱しない演奏をするグループがGamut Bach Ensembleのアメリカ分家です。

次の本家コンサートが今年2015年の11月15日、分家コンサートがフィラデルフィアにて12月16日にあります。一月離れで二つの全く別な、しかし両方とも素晴らしい仲間達とバッハ・コンサート作りが出来るというのは何という幸せでしょう…!

大槻

GBE in Philadelphia

Gamut Bach Ensemble in Philadelphia PA (2014)